水害の事後処理 そのー2

 設備関連で忘れがちなのが ①合併処理槽のブロアーポンプは多くの場合低い位置に置いているため床下浸水程度でも損壊してしまうことが多い(漏電ブレーカー?)ブロアー本体に触れるか運転音で確認。②エアコンの室外機にゴミなどが付着していないかの確認。 ③床下換気扇が設けてある場合損壊の確認を要します。 また電気関係を活かす場合は漏電ブレーカーが落ちる場合、無理に幾たび活かそうとせず工務店電気屋さんに確認してもらいましよう。

このたびの水害の事後処理について

 まず、保険の適用範囲を保険加入の担当者と確認をする。・・・水災保証範囲と個別の(家財)保険などについても・・・片づけ前に被災の範囲など全景と部位なども多めに写真撮影をしておくことをお勧めします。  家屋の片づけ手順について①まず床下浸水の場合見落としがちなのが基礎内に溜まった水です。近年の住宅基礎の多くは布基礎でも、防湿や防蟻の観点から床下にコンクートを打設しているため、周囲の水が引いたと見えても土間と基礎の打継部分や貫通口などから侵入した水が抜け切らず幾日も湿気を放ち、束や根太ひいてはフロアーを腐らし、カビの発生を招きます。 したがって大雨の後などでも床下収納庫や基礎の換気口などから容易に覗けますのでお忘れなく。②床上の浸水の場合には大抵の場合泥や汚水で目立つため濡れた範囲を洗浄しますが、壁の中に封じ込められたものは見逃しがちです。殊に、外部に面した壁の中には断熱材が充填されており、一旦濡れると容易に乾燥せづ木材の腐食やカビの発生が予測されます。費用は掛かりますが、濡れたラインより2〜30センチ上部をメクリ断熱材を取り換えることをお勧めします。この際便器やUB、キッチンなど壁裏をメクルのにひと手間要りますが工事会社と相談しながら進めることが得策でしょう。

災害の少ないここ岡山も、今回の記録的大雨の影響で各地に甚大な被害をもたらせた。殊に倉敷真備町の広い範囲で河川の増水で、随分な被害が報道されている。大きな災害を体験したことのない地域の人々は、災害は他人事との感覚から抜け出れず、機関からの情報は刻々寄せられているにも関わらず、対策も、避難も緩慢である。これを機に風水害、地震に対する防災意識を身近に考えるきっかけにしたい。

入母屋屋根瓦の葺き替え

 梅雨入り直前ではあるが、瓦の葺き替えを始めた。瓦と土などを撤去し、野地板を張り三州瓦を葺き始めた。棟に小屋裏の換気をスムースに促すために換気レジスターを設置する。これで夏の熱気を少しでも和らげ、併せて冬場の結露防止につながればと期待する。

白アリ駆除

 瀬戸内市虫明の築30年の民家、昨年羽蟻を見て調査依頼を受け、床下等に浸蝕を確認し、駆除と今後の予防策について見積もりとともに提示していたが、その後音信なかったが、五月の連休に入って実施の依頼が入った。この時期は既に各地で駆除依頼が立て込んでおり、5月6日(日)の休日しか空いておらず、取敢えず駆除のみ先行することとなった。 こうした案件は迅速な対応が肝要である。

入母屋(和瓦)屋根の雨漏れ調査依頼

 築60年の入母屋屋根からの雨漏りの調査、棟が沈降しており、面戸の漆喰や、平葺き面の土も殆ど流されて瓦の暴れ具合も顕著である。・・・部分的や対処療法では、ムダで時間の経過で建物が傷んでしまう恐れあり、すでに葺き替えの時期と考える。