遮熱塗装の効果について

 先頃、築35年ほどのコンクリート造で陸屋根(アスファルト防止+保護モルタル)の住宅の防水に劣化がみられるためリフォームを依頼され、先ず現況診断してみると保護モルタルが無惨にも亀甲状にヒビ割れ周囲立ち上がり(パラペット)もアスファルトに押されボロボロ、ただ幸いな事に現時点での雨漏れは起きていない様でした。ならば既存の上に緩衝通気のシート工法か、保護モルタルの割れ部分を撤去し、残り部分はリフレッシュしてとか・・・を色々検討の結果アスファルト防水層まで撤去し、断熱材(カネライトホーム25t〜70tで水勾配をとり通気緩衝ウレタン塗り防水を施し、遮熱塗装仕上げで夏場の省エネ効果を計りました。なぜ断熱材を用いたかというと、いざ工事にかかり撤去してみると、既存陸屋根勾配がとられておらず、防水保護のモルタルにて水勾配をとっていて、厚さと其の面積から算定すると約12tの積載荷重があったことになりました。そこで荷重の軽減と省エネ効果を得られるからです。
残念ながらリフォーム前のデーターがないので其の効果を比較することはできませんが、真夏を待って通常のRC造住宅との比較をしてみたいと楽しみにしています。